中古車の耐用年数とは?買い替え時期の目安も合わせて解説!
新車よりも割安で買えることが大きな魅力の中古車ですが、気になるのはその耐用年数です。せっかく買っても寿命が短いとなると購入には二の足を踏んでしまうかもしれません。そこで、この記事では中古車の耐用年数や買い替えの目安について触れていきます。安心して中古車を買うためのヒントとしてご活用ください。
中古車の耐用年数とは?
中古車は新車とは異なり、展示車を除き真新しい車両ではありません。では、中古車の耐用年数はどのように見極めるべきでしょうか。
そのヒントは「初度登録」にあります。初度登録とは新規の車を初めて陸運支局に登録申請を行った年月を指します。車検証に表示がなされているので、見かけたことがある人も多いでしょう。
中古車は初度登録から10年を超えると市場価格が大幅に下落するとされています。また、10年を超えると純正の部品が終了となることが多く、購入をしても故障の際には部品の調達に難航し、同車種の廃車から部品を探さねばならないことがあります。ただし燃費がよく人気の車種はそれでも安定した販売価格である場合もあります。
もう一つのヒントは「走行距離」です。いくら初度登録から年月が経っていなくても、走行距離が多いとそれだけ車両は酷使されたことを意味します。市場においては10万キロを超えると故障リスクが上昇するといわれており、オートメーション系にもダメージが起きやすくなります。つまり、中古車の耐用年数は10年・10万キロという2つの目安を覚えておきましょう。
中古車の買い替え時期の目安
では、中古車の買い替えはどのような目安で行うべきなのでしょうか。買い替えの目安はいくつかのタイミングを活用するとよいでしょう。購入後の年月を目安にすると、3年・5年・7年目・13年目が4つのベストタイミングと呼ばれています。
まず購入から3年程度乗ると、ほかの車にも乗ってみたい時期です。場合によっては車検を控えているので、売却にもよいタイミングでしょう。状態が良ければ中古車として購入しても売却時に値段が付くので、下取りも踏まえて3年で売却することは賢い選択です。
5年目は、さまざまなパーツにダメージが入る時期です。走行距離が3万キロ程度の良好な車両を買っていても、5年を超えてくると10万キロに迫ってきます。次回の車検時なども見据えて、買い替えを検討すべきタイミングでしょう。
次に7年目です。7年落ちとも呼ばれていますが、車検も3回目を迎えるにあたり、車両の価値がガクンと下がります。部品がもう供給されていないことも多く、修理費用を考えると新しい中古車を検討してもよい時期になります。
最後に13年目は、税金と向き合うタイミングです。初度登録から13年を経過していると税金が加算されることをご存じでしょうか。初度から数えるため所有期間の途中で増税を迎えます。多くの車両はこの年月を目安に部品の生産も終了するので、買い替えのタイミングでしょう。
新しく買い替える中古車を選ぶ際のポイント
では、新しく中古車を買い替える場合にはどんなポイントを押さえておくべきでしょうか。中古者選びのポイントは3つあります。
まず1つ目は「購入のタイミング」です。中古車市場は新車市場より大きく変動しており、値動きがある世界です。一般的に販売台数が伸びやすい決算期(とくに3月期)や大型連休の前は販売が伸びやすいとされています。欲しい人が多いとそれだけ中古車市場も高騰します。
お手頃に優良車両が欲しい、とお考えならこうした高騰シーズンを外すことも一つのテクニックでしょう。とくに高騰シーズンの直後は売却された車両がお手頃価格で豊富に流通しているので、購入の狙い目でしょう。
2つ目のポイントは「不人気カラー」です。ご自身の欲しいカラーが決まっている場合にはこのテクニックは使いにくいのですが、人気車種の不人気カラーは驚くほど安く流通しています。
一般的に人気のカラーである黒や白は車両価格が安定しているのですが、ゴールドやグリーンなど個性があるカラーは欲しい人が限られるため価格が低価格帯で落ち着いているのです。状態良好で優良な車両でもカラー1つで値動きが異なります。欲しい車種を狙っている場合には、カラーを妥協することも1つのテクニックなのです。
最後に3つ目は「型式」です。メーカーは定期的に車をフルモデルチェンジやマイナーチェンジを行い改良しています。常に新しいグレードの車が欲しい方は、こうした情報が公表されると自車を手離すのです。
すると、市場に新しい型式の車がふんだんに流通します。こうしたメーカー発表にはアンテナを張り、欲しい型式をある程度決めておくと良質な中古車と出会いやすくなります。
この記事では中古車の耐用年数や買い替えのタイミングに関して紹介しました。紹介した目安はあくまでも1つの数字です。市場には耐用年数よりも早く劣化した車両も流通しており、走行距離は重ねていてもワンオーナーの優良車両もたくさんあります。欲しい車は目安を踏まえて、現車確認を行った上で購入するようにしましょう。