購入するなら中古車と新車どちらを選択するのがおすすめ?
中古車と新車。ざっくりとしたイメージを描けても、選ぶとしたらどちらがよいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。実際に、中古車は安いだけ、新車はきれいなだけではなく、人によっておすすめできる車は異なります。ここでは、中古車と新車の特徴と、それらを踏まえてそれぞれどのような人におすすめなのかを紹介します。
中古車購入を選ぶメリット
中古車には、新車にはないメリットがいくつもあるようです。ここでは、中古車のメリットを4点紹介します。
■中古車のメリット1
価格が安い
中古車の最大のメリットが価格の安さです。この点に惹かれて中古車を検討する方も少なくないでしょう。中古車であれば、現行モデルや比較的新しく走行距離が短い車なども、新車より低価格で入手可能です。また、購入費用を抑えられるため、同じ予算でよりグレードの高い車を狙える可能性もありますよ。
■中古車のメリット2
選択肢が広い
中古車市場では、新型から生産が終了した旧式まで、幅広い車種が買える可能性があります。車がモデルチェンジされると、その車種の旧型モデルは生産終了となり、新車市場では二度と手に入らなくなりますが、中古車としてなら入手できる可能性があります。車にこだわりのあるユーザーの中には、旧型モデルに乗るためにあえて中古車を選ぶ人もいます。一方、車種によっては、中古車でも新車と同じ現行モデルも入手可能です。
■中古車のメリット3
納車が早い
中古車の場合、納車にかかる期間は1~2週間が一般的です。一方、新車は現在受注生産のメーカーが多く、その場合納車までには中古車の倍近くかかることがほとんどです。新車と比較すると、中古車のほうがはるかに早く納車できることがわかります。
■中古車のメリット4
カスタマイズ性が高い
中古車の場合、購入してから好きなようにカスタマイズできます。新車に自分で手を加えるのは気が引けても、中古車であれば気兼ねなく手を加えられるという方も多いのでは。人気の高い車種の場合、カスタマイズパーツが豊富に流通しているため、比較的手軽に手を加えることが可能です。
中古車購入を選ぶデメリット
中古車にはメリットがある一方、購入時には注意しなければならない点もいくつかあります。購入時に注意を払うことで避けられるものもあれば、中古車を買うにあたっては避けられないものもあります。
■中古車のデメリット1
使用感がある
中古車は基本的に、一度は誰かが使った車であるため、多少の汚れや細かな傷がついていることがほとんどです。どれほど状態がよい車や入念にクリーニングした車でも、新車同然にはならないため、使用感が気になる場合、中古車はおすすめできません。
■中古車のデメリット2
車の状態を判断しにくい
中古車の場合、年式や走行距離などの数字だけでは車の状態を判断しにくいという特徴があります。同じ年式や似たような走行距離でも、それまでの使用状況によって車一台ごとに状態が異なり、購入時には気づかなかった問題点が後になって判明するおそれもあります。そのため、中古車購入時には実車の状態や、メンテナンスノートなどの記録を確認することが大切です。
■中古車のデメリット3
保証期間が短く維持費も高い
中古車は新車と比較すると保証期間が短い傾向にあります。販売店によっては保証がない場合もあるため、購入前に確認しておきましょう。また、古い車ほど車検・メンテナンスや税金など、維持費用が高くなります。保証や維持費は、購入時には盲点となりがちなので、念頭に入れておきましょう。
新車購入を選ぶメリット
ここまでは、中古車のメリット・デメリットを紹介しました。ここでは新車のメリットを紹介します。中古車の特徴と照らし合わせて、中古車・新車双方の特徴をつかみましょう。
■新車のメリット1
最新機能つきの新品
車の多くは受注生産で作られるため、新車市場に並ぶのはほぼ最新式の車です。新車へのバックモニターなどの取り付けが義務化されたこともあり、新車であれば高いグレードの車でなくとも最新技術が搭載されます。また、新車の場合、納車時には傷や汚れのない新品の状態で購入者の手に渡ります。美しい新品が引き渡されるときの高揚感を味わえるのは、新車ならではの醍醐味です。
■新車のメリット2
購入時にカスタマイズができる
繰り返しになりますが、自動車の生産は受注生産がほとんどです。そのため、発注の際にあらかじめ自分好みにカスタマイズできます。中古車でも後から自分でカスタマイズができますが、完全受注の新車の場合、生産時にしか取りつけられないメーカーオプションを取りつけることが可能です。ボディカラーには、メーカーオリジナルの特別色が用意されていることも。
■新車のメリット3
税金や保険料などの軽減・割引がある
新車の場合、各種費用の値引きを受けられる可能性があります。たとえば、車の性能によってはエコカー減税を受けることが可能です。任意保険加入時にも、新車であれば「新車特約」で、全損・半壊などの場合、時価ではなく購入時の価格をもとに算出した保険金が受け取れます。保険会社によっては、特約以外にも「新車割引」で保険料が割り引かれることも。また、購入時に販売店独自のローンを利用する際にも、新車であればローンの金利が下がることもあります。
■新車のメリット4
アフターサービスが充実している
新車購入時には、「新車保証」によるアフターサービスを受けられます。新車保証により、一定の期間もしくは走行距離までは、車の不具合や故障発生の際に保証を受けることが可能になるようです。いざというときにアフターサービスが受けられることで、安心してカーライフを楽しめるでしょう。
新車購入を選ぶデメリット
新車にもデメリットが存在します。ここでは、新車購入時のデメリットを3点紹介します。
■新車のデメリット1
購入価格が高い
真新しく高機能なものを買うため、中古車と比べると新車の購入費用は上がるようです。機能やオプションをつければつけるほど、便利にはなりますが、購入費用は高くなっていきます。
■新車のデメリット2
選択肢が狭まる
新車も一見選択肢は多そうに見えるのですが、価格が高くなると予算に制限がかかるため、自然と選択肢が狭まります。希望のグレードやオプションがつけにくくなるだけでなく、ほしい車種によっては諦めなければならないこともあるようです。また、旧型モデルはモデルチェンジとともに市場から姿を消してしまうことも多いため、型落ち品の値下げを狙うことも難しいでしょう。
■新車のデメリット3
納車まで時間がかかる
受注生産の新車は、1か月以上かかるのが一般的です。人気車種の発売直後などは大量に売れるため、納車までに数か月かかることもあります。
購入費用を抑えたいのであれば中古車がおすすめですが、購入価格だけなく、車の状態や維持費とのバランスを見て購入を決めましょう。中古車の魅力は価格だけではありません。「安く買いたい」「使用感を気にしない」「旧型モデルがほしい」「調査して買い物するのが好き」という方には中古車、「きれいで最新の車がいい」「保証が充実したほうがいい」「購入価格より維持費を抑えたい」という方には新車がおすすめです。